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「安藤忠雄初期建築原図展-個の自立と対話」 @国立近現代建築資料館

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湯島にある建築資料館で開かれている安藤忠雄の原図展に行ってきました。旧岩崎邸庭園の中にあるこの資料館を訪れるのは初めてでまた新しいスポットを発見した気分です。2年前に国立新美術館で開かれた展示会に比べ、住吉の長屋から光の教会くらいまでの初期の住宅や教会の作品にスポットライトを当て、平面図や断面図などの原図と模型の展示でした。f:id:arc0183:20190622150123j:plain

当然、住吉の長屋などが建てられた1970年代は手書きで図面が描かれており、修正の後も見ることが出来ます。それでも、細かい指示やテクスチャーなどが書き込まれている図面はやっぱり見ていて飽きずにかっこいいものでした。作品の展示を見て、どれだけ住吉の長屋がどれほどその後の住宅作品に影響を与え、住吉の長屋で用いた住宅の構成がプロジェクトごとに形を変えて変遷していく様子が見て取れました。

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光の教会も模型をはじめたくさんの原図があったのですが、国立新美術館の1:1の空間を見たときとはだいぶ違う印象を受けました。あの展示をみると十字架があってそこから入り込む光が一番印象に残ったのですが、今回は直方体が2つ並びそれが角度をつけられることで出来る斜めの線が印象的でした。設計の裏の詳しい背景は知らないのですが、どうしてこうした形に至ったのかをより知りたくなりました。

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ロフトを上がった部分に並べられている展示作品のには、絵画のような図面が5つほど並べられていました。以前いったスイスの建築家クリスト&ガンテンバインの展示でみた青い図面を思い出すような図面で、これももしかしたらこの展示会向けに作られたものかもしれないけれど、手書きの原図が並ぶ中で異彩を放っていました。色のコントラストの使い方がただただ格好よかったです。

この展示会は平日であれば無料でみることが出来るので、ぜひ訪れてみるといいと思います。ただ、入口が分かりづらいので事前に良く調べておくといいと思います。

安藤忠雄初期建築原図展 個の自立と対話 | 文化庁 国立近現代建築資料館