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隈研吾教授最終連続講義 第六回「アートと建築」 @安田講堂

全10回の折り返しとなる今回の講義は美術評論家であり隈さんとも関わりの深い高階秀爾さんと伊東順二さんを招いて「アートと建築。」というテーマでの講演。

高階さんも何度も話のなかで用いてたウィトルウィウスの建築十書にあるように、そこで建築の大きな3要素として用・強・美が挙げられている。西洋の建築では広く考えられていた話で、いまでもよく引き合いに出される言葉でもある。もちろんこの3つは満たされるべきでもあって、現代ではこれに社会性とか環境面とかコストとか本当に数えきれないほど満たすべきものが増えてきていると思わされる。そうした変化の中で、他のことを満たすために美が後回しにされている建築が多くなっている現状があるのかなと思う。(むしろ美よりも他の事が優先されるべき建築が増えているともいえる。)この講演会は今一度、こうした歴史の流れを思い返す機会になった。

この講演を聴きに来ていたコルビュジェ研究の加藤先生から質問をする場面があったのもすごい面白い場面だった。なかなか結び付けられることのないロンシャンと伊勢神宮の関連性の話などで新しい視点かなと思う。正直ほんとうに建築家が何を影響を受けているかは本人に聞かないとわからないが、関連付けてみることで他の関係とかに気づくこともあるので見てみるのもいいなと感じた。

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