PLOT 設計のプロセス展2019 GAギャラリー

こないだ、偶々新国立競技場のほうに行く用事かあって、新国立からGAギャラリーという流れで千駄ヶ谷を移動した。新国立はもうほぼほぼ完成していて、残りは周辺の整備くらい?という感じだった。聖徳記念絵画館越しに見ても高さは高いといった感じはしなく、むしろ幅が広いなという感じがした。陸上競技場に行く機会があまりないからかもしれないが、東京の一等地にこれだけ広大な建築が建つことの凄さを感じた。

GAギャラリーの会場内は写真を撮ることが出来ず、文章だけの表現になるが、前回よりも、展示方法や展示物の内容が多様になっているように感じた。今回は、構造家の佐藤淳さんやテキスタイルが専門の安東陽子さん、ランドスケープ・植栽が専門の山﨑誠子さんなど、建築が舞台であっても専門は建築意匠や計画ではない人たちの展示があったこともあるかもしれない。上階の展示室にあがる階段のところから安東さんの展示が見えたり、展示場所にも工夫が施されている。佐藤淳さんの展示は、以前2121で虫展に出展していたもので、残念ながら行き損なってしまったものであった。たまたま研究室の横の部屋で作業していたこともあり、制作過程をよく知っていたのだが、完成形を見ていなかったのでどんな仕上がりになったか気になっていたものであった。世界で一番薄いという和紙を用いており、とても繊細な作業をしていたのが印象的であった。

建築の分野では、平田さんの台湾での図書館が面白かった。以前、御手洗さんの展示の時にコンペで利用したCG映像を見させてもらったのだが、平田さんらしい建築がそのまま規模が大きくなった印象であった。プロポーザル形式ということで、クライアントが求めているものとの擦り合わせ部分が必要になってくるとは思うが、求められているものと平田さんの建築が見事に合致しているような気がした。公共建築を決める際にプロポーザル形式が本当に良いのかという議論はあるが、依頼主と設計者がマッチした良い例だと思った。

最近、バタバタと忙しいことが多くて、ゆっくり文章を書いたり展覧会をじっくりと見に行く時間が取れなかった。森美術館の「未来と芸術展」や2121のマル秘展など気になるものも多く、いつか行きたいで終わらないように時間を見つけていきたい。

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